ネットワーク設定
ネットワーク設定の解説をします。
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【クライアントのネットワーク設定】 まだTCP/IPv4が標準です。これについての設定をご説明します |
TCP/IPv6を使うべき? ・Windowsサーバーを導入している場合は、サーバー管理者に確認してください 通常WindowsサーバーではIPv6を使用します そして、サーバー上のアプリケーション(ファイル共有も含む)を利用する場合は、その設定に依存します・モデムルーターはIPv6対応? インターネットを利用する際、モデムルータを経由しますので、モデムルータがIPv6非対応の場合はIPv6対応の Webサイトにアクセスすることはできません "IPアドレスを自動的に取得する"(Obtain an IP Address automatically)にすべきか否か (DHCPクライアントにするか否か)・IPアドレスとは・・・ IPアドレスは、通信先を指定する際に利用する住所です。 このためLAN内に同じIPアドレスが複数存在してはいけませんIPアドレスを自動的に取得する場合(DHCPクライアント) IPアドレスを発行してくれるDHCPサーバーがLAN上に存在しなければいけません DHCPサーバーは、一般的なモデムルーターに機能が組み込まれています。 また、Windowsサーバーにもその機能があります IPアドレスを設定する場合 同じネットワークにつながっていても、"ネットワークセグメント"というグループが同じでなければ通信はできません この"ネットワークセグメント"が同じかどうかをサブネットマスクで設定しますIPアドレス10.0.0.Xを例に、同じセグメントになるサブネットマスクを見てみるとサブネットマスクが 255.255.255.0 の場合・・・ IPアドレスが、10.0.0.1 から 10.0.0.255 まで(左の3つの数字が同じ) (256台の機器が接続できます)サブネットマスクが 255.255.0.0 の場合・・・ IPアドレスが 10.0.0.1から 10.0.255.255 まで(左の2つの数字が同じ) (256×256台の機器が接続できます)サブネットマスクが 255.0.0.0 の場合・・・ IPアドレスが 10.0.0.1から 10.255.255.255 まで(左の1つの数字が同じ) (256×256×256台の機器が接続できます)上記のそれぞれが同じネットワークセグメントとなります(さらに細かい設定も可能です) 社内用に使用してよいIPアドレス(プライベートIPアドレス)は次のように決められています。 10.0.0.0 - 10.255.255.255 172.16.0.0 - 172.31.255.255 192.168.0.0 - 192.168.255.255これらを使用台数に応じて使い分けます デフォルトゲートウェイ(Default Gateway)ネットワークセグメントの外に出ていく際の出口となる機器のIPアドレスを指定します。通常はモデムルーターのIPアドレスです ※ 一般的には、IPアドレスを個別に設定するマシンとDHCPクライアントを併用します ルーター、サーバーなどは、個別に設定し、一般ユーザーのPCはDHCPクライアントに設定します (このためDHCPサーバーでは、配布するIPアドレスの範囲が設定できるようになっています) "DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する"(Obtain DNS server address automatically)にすべきか否か DNSサーバーの役割 ・各マシンが個別のIPアドレスを持っていることは前述のとおりですが、 Webサーバーにも同じことが言えます・www.google.co.jp というわかりやすい名前(URL)から、そのWebサーバーのIPアドレスを 教えてくれるのがDNSサーバーです(他にも機能はありますが) ・社内にDNSサーバーがある場合は、そのサーバーのIPアドレスをここで設定します。・DNSサーバーがない場合は、"自動的に取得する"を選択すると、通常DHCPサーバーがDNSサーバーの IPアドレスも教えてくれます・DHCPサーバーもない場合は、モデムルーターのIPアドレスを設定します 社内用DNSサーバーが無いのにネットワーク内のコンピューター名が表示されるのはなぜか? ・NBT(NetBIOS over TCP/IP)の機能によって実現されています・TCP/IPが広まる以前よりあった、Microsoftのネットワークの機能NetBIOSによって、 常時ネットワーク上にコンピュータ名とIPアドレスが発信されており、その情報を他のPCが収集することで ネットワーク上のコンピュータ一覧が見えるようになっています
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【ルーターのネットワーク設定】 |
クライアントの設定について理解できれば、ルーターの設定内容はわかりますね
1. ルーターのIPアドレスの設定 ・PC/サーバーのGatewayアドレスと同じにします 2. ルーターのDHCPサーバー設定 ・別にDHCPサーバーがあるときには、機能をDisableにします・DHCPサーバーとして使用する際には、範囲設定を行います このとき、固定IPが範囲外になるように設定します
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【その他の事例】 |
インターネット回線が複数ある場合 ・Gatewayアドレスは固定のため、利用する回線を切り替えるにはPC側の設定を変更するか DHCPサーバの設定を変更するしかありません・どちらの回線を使用するかの設定がPCごとに固定できる場合は、Getewayアドレスの設定を変更するだけでOKですこのとき、LAN内に2台DHCPサーバーが存在しないよう注意してください (2台動作させることは可能ですがお薦めしません)・ユーザーに意識させることなく、空いている回線を使用する場合等は、専用モデム(マルチホーミング対応モデム) の利用が必要です WindowsではIPアドレスを複数設定できます ・新しいルーターの設定の際に、ネットワークセグメントが違う場合はちょっと面倒ですね そんな場合は、自分のPCにもう一つのIPアドレスを設定することもできます IPv4の詳細設定(Advanced)のIPアドレス設定で異なるネットワークセグメントのIPアドレスを 追加することができます(ただし、DHCPクライアントの場合を除きます)
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